
免疫抑制剤という薬があるのを知っていますか?この薬がもたらす恐ろしい事態をここで紹介します。

免疫抑制剤は、自己免疫疾患や臓器移植後の拒絶反応を防ぐために欠かせない薬ですが、その一方で「がんリスクの増加」という重大な副作用が潜んでいます。
免疫の力を抑えることで、本来体が持つがん細胞の監視機能が低下し、がんの発症率が一般より高くなることが多くの研究で明らかになっています。
私の母は免疫抑制剤を約2年間もの間処方され、気が付いた時にはステージⅣの末期がんでした。
母と同じ思いをする人が少しでもいなくなってほしいと思い、執筆しました。
この記事では、免疫抑制剤が引き起こすがんリスクのメカニズムや注意点、最新の知見について詳しく解説します。薬のメリットとリスクを正しく知り、あなたや大切な人の健康を守るためのヒントになれると幸いです。
がんリスクのメカニズムとは

免疫抑制剤がどうしてがんを発症させるのか詳しく解説するよ🐰
1. 免疫監視機能の低下
- 健康な免疫システムは、日々発生する異常細胞やがん細胞を「免疫監視機構」により排除しています。免疫抑制剤を服用する事で、本来働いてくれるはずの免疫が悪い細胞(がん)を退治できなくなります。
- 免疫抑制剤によりこの監視機能が弱まると、がん細胞が見逃され、増殖しやすくなります。
2. ウイルス感染・オンコウイルスの増殖
- 免疫抑制剤の長期投与により、がんの原因となるウイルス(オンコウイルス:EBウイルス、ヒトパピローマウイルスなど)が体内で増殖しやすくなります。
- これによりウイルス関連がん(リンパ腫、子宮頸がんなど)の発症リスクが上昇します。
3. 直接的な発がん作用
- 一部の免疫抑制剤は、細胞の増殖や分化に影響を与えて、腫瘍形成を促進する可能性も指摘されています。がん細胞を育てる手助けをしているということになります。
免疫抑制剤の種類と注意点
免疫抑制剤の種類 | がんリスクとの関連性 |
---|---|
カルシニューリン阻害薬 | 投与量・期間に比例して発がん率増加 |
ステロイド薬 | 長期大量投与で免疫監視力が低下 |
アザチオプリンなど | 早期に腫瘍発生のリスクが高まる |
因みに私の母が処方されていた薬名は『イムラン』。この一般名がアザチオプリンです。本来は臓器移植の後などに使用される強い薬なのですが、喘息の薬でステロイドを処方され、ステロイドの量を減らす為の理由で処方されていました。
当時誰一人として注意喚起をする医師はおらず、唯一末期がんになってから出会ったセカンドオピニオンの医師だけが「こんな薬を長年飲むなんて。がんの発症要因になっている可能性があります。すぐに止めましょう。」と伝えてくださり、9種類の薬を飲んでいた母が1種類の薬だけでよくなったのです。
もっと早くにその医師とお会いしていたかったと、心から思います。

免疫抑制剤の注意点
- 投与量・期間の調整が絶対に重要。必要最小限の投与にとどめる。
- 免疫抑制剤の種類や患者の年齢、既往歴によってリスクが異なるため、医師と十分に相談しながら治療を進めること。
最新の知見

免疫抑制剤の最新の知見として注目されているのは、「副作用やがんリスクの低減を目指した新薬や治療法の開発が進んでいる」という点です。
2025年には新しい免疫抑制剤「ボクロスポリン」の副作用発生メカニズムが世界で初めて解明され、腎障害などのリスクを減らすための新たなアプローチが報告されました。
今後は毒性物質の除去体を活性化する薬剤の開発が進められ、より安全な免疫抑制治療が期待されているそうです。
また、希少疾患に対する新規免疫抑制薬「リルザブルチニブ」では、従来の全身性ステロイド依存から脱却し、再燃を抑制しつつ副作用を減らす効果が示されています。
これにより、患者のQOL向上や長期的な健康リスクの低減も期待されています。
まとめると、従来の免疫抑制剤が持つがんリスクや副作用の課題に対し、最新の研究では副作用を抑えつつ効果的に疾患をコントロールする治療法の開発が進んでいるという明るい展望が示されています。今後は、患者ごとに最適な薬剤選択や副作用対策がより重要になってきます。
ただ医師に処方され続け、何も疑問を持たずに飲み続けるのは本当に危険です。
勿論、どうしても薬が必要な場合もあると思いますが、大半の薬は毒と思ってもいいくらいです。本来の体の仕組みを整える手助けを少しだけしてくれる。長期服用はするべきではないと、母を失くして心底感じています。
どうか、皆さんも大切な人を失う前に気が付いてあげてください。
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